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後悔しない家づくりー収納はどの程度あると良い?ー
2024.3.25
こんにちは、マイホームタナカです!
注文住宅を建てる際、生活感のない綺麗な状態をキープできるように、収納スペースを十分に確保したいと考える方は多いでしょう。
しかし、収納スペースを多く作りすぎると、部屋の広さを確保できなくなる、費用がかかりすぎるなどのデメリットもあります。
今回は、注文住宅の収納計画に関する基本的な考え方、造作収納を設けるメリットとデメリット、注文住宅で人気の収納スペース、
各部屋に必要な収納スペースなどについて紹介します。
1.注文住宅の収納計画に関する基本的な考え方
まずは、注文住宅の収納計画を立てる際に知っておきたい基本的な考え方について説明します。
(1)必要な場所に適切な収納スペースを
注文住宅の収納の基本は、必要な場所に適切な収納スペースを設けることです。そのためには、まず家族の持ち物の分量と、どこに収納すると便利かを把握することが大切です。
本が好きで大量の本を持っていてリビングで読書を楽しみたいなら、リビングに大きめの備え付け本棚を造作してもよいでしょう。キャンプが好きでアウトドアグッズを持っているなら、玄関のそばにシューズクロークなどを設けてアウトドアグッズを収納できると便利です。
家族の持ち物は家庭によって異なるので、家族の持ち物や使用する場所を考慮しながら収納計画を立てることが大切です。
(2)柔軟性や余裕を持たせる
注文住宅の収納計画を立てる際は、将来の家族構成やライフスタイルの変化に対応できるように柔軟性や余裕を持たせることも重要なポイントです。今は子どもが一人しかいなくても、将来、子どもが増える可能性があるなど、家で暮らす家族の人数が将来変動する可能性がある家庭は多いでしょう。家族の人数が変わらなくても、ライフスタイルや趣味などの変化により、収納するアイテムが変わる可能性もあります。
たとえば、棚板の高さを変更できるようにしておけば、収納するアイテムが変わっても収納する物に合わせて調整できます。また、可動式の仕切りを設けておけば、異なるアイテムを独立して収納することが可能です。
(3)収納するアイテムの利用頻度を考慮する
注文住宅の収納計画を立てる際は、収納するアイテムの利用頻度を考慮することも大切です。日常的に使う物はなるべく手の届きやすい場所に収納するとよいでしょう。たとえば、キッチンの食器棚では、よく使う食器や調理器具を目の高さに配置することで、料理の効率も上がります。
逆にシーズンオフの衣類や日常的に使わないスキーやキャンプ用品などは、高い場所や奥行きのある場所に収納すると、スッキリとした空間を保つことにもつながります。
2.造作収納を設けるメリット
注文住宅を建てる際は、造作収納(家の間取りやサイズに合わせてつくるオーダーメイドの収納家具)を設けたいと考える方も多いでしょう。造作収納を設けるメリットについて説明します。
(1)スペースを有効活用できる
注文住宅に造作収納を設けるメリットの一つは、スペースを有効活用できることです。たとえば、壁面に造作収納を設けることで、床面積を広く使うことができます。また、階段下や屋根裏などの空間を利用して収納スペースを作ることも可能です。
このように、造作収納を設けることにより、限られたスペースを最大限に活用することができるのです。
(2)カスタマイズ性が高い
カスタマイズ性が高いことも、造作収納のメリットの一つです。家族のライフスタイルや収納したい物に合わせて、サイズやデザイン、材質を自由に選ぶことができます。
収納したい物に合わせて設計できるため、物が定位置に収まりやすく、整理整頓がしやすくなります。
収納スペースのデザインも自由に選べるので、自分の好みやインテリアとの調和を考えながら、自分の好みに合う空間をつくることができます。
3.造作収納を設けるデメリット
造作収納を設けることにはメリットだけではなくデメリットもあります。主なデメリットについて説明します。
(1)費用と時間がかかる
造作収納は、既製品の収納家具に比べて高額になることが多いです。造作収納はオーダーメイドなので、設計、製作、取り付けにかかる費用が上乗せされるからです。
また、造作収納は製作に時間がかかるため、家の完成が遅れる要因にもなります。特に、細かいデザインや機能の要望がある場合には、製作に時間がかかることがあるので注意が必要です。
(2)位置の変更や取り外しに制約がある
造作収納は一度設置してしまうと、位置の変更や取り外しには制約があります。そのため、生活スタイルの変化に対応できない可能性があります。将来、家族構成やライフスタイルに変化が生じて収納のニーズが大きく変わった場合、造作収納では対応が難しいかもしれません。
4.注文住宅で人気の収納スペース
注文住宅で人気の収納スペースを3つ紹介します。
(1)ファミリークローゼット
ファミリークローゼットとは、家族の衣類や荷物などを一か所にまとめて収納できる大型のクローゼットのことです。ファミリークローゼットに家族が日常使う衣類やカバンなどを収納すれば、洗濯した衣類を寝室や子ども部屋まで運ぶ手間が省けます。
玄関やリビングの近くにファミリークローゼットを設ければ、仕事や学校から帰宅してコートやカバンをリビングのソファの上に置きっぱなしということがなくなるでしょう。
ファミリークローゼットに必要な広さは、家族の人数や収納する物の量によって異なりますが、4人家族の場合は3畳程度が目安といわれています。ファミリークローゼットは洗濯動線や帰宅動線を考慮して1階に設置するのが一般的です。
(2)ファミリーロッカー
ファミリーロッカーとは、家族一人ひとりの持ち物を収納するための一人分ずつ区切られた収納スペースのことです。玄関の近くにファミリーロッカーを設けておくと、使用頻度の高いカバンや持ち物などを収納したり、郵便物を置いたりなど、便利に活用できます。
ファミリーロッカーは玄関付近の廊下やリビング階段の下のスペースなどに設置されることが多いです。仕事用のカバンや子どものランドセルをファミリーロッカーに収納すれば、リビングが散らかるのを防ぐことにもつながります。
(3)パントリー
パントリーは食材などを保管するためのスペースのことです。常温保存が可能な食材やビールなどをまとめ買いしてストックしておくのに便利です。また、食材や飲料だけではなく使用頻度の低いホットプレートなどの調理器具、普段使わない大皿などの食器、ティッシュペーパーなどの日用品、掃除用具などの収納にも役立ちます。
パントリーを設置するスペースを確保するのが難しい場合、ファミリークローゼットと兼用してもよいでしょう。ファミリークローゼットの一部をパントリーとして利用することで、限られたスペースを有効活用できます。
5.部屋ごとの必要な収納スペース
必要な場所に適切な収納スペースを設けるためには、各部屋にどの程度の収納スペースが必要なのか把握しておくことが大切です。各部屋に必要な収納スペースを見ていきましょう。
(1)玄関
玄関は家の顔ともいえる場所なので、収納を充実させて、すっきりした状態を保ちたいと考える方は多いでしょう。玄関の収納を充実させるために、シューズクロークを取り入れる方も増えています。シューズクロークとは、玄関の隣に作る収納スペースです。
玄関にシューズクロークを設置すれば、靴だけではなく、傘、ベビーカー、子どもの外遊びの道具、アウトドアグッズなど、さまざまなものを収納できるので、玄関をすっきりした状態に保つために役立ちます。
(2)リビング
リビングルームは家族が集まる場所なので、家族がリビングで使うさまざまな種類の物を収納する必要があります。オーディオ機器、書籍、子どものおもちゃなど、家族がリビングで使う物の収納スペースを確保し、整理整頓された空間を維持できるようにしましょう。
リビングでは、子どもが宿題をしたり、両親が趣味を楽しんだりすることもあるでしょう。リビングの近くにファミリーロッカーを設置すると、子どもが宿題で使う道具や、趣味のアイテムを収納するのに役立ちます。
(3)キッチン
キッチンの収納スペースは、料理の効率性や使い勝手に直結します。料理に必要な調理器具や食材は、調理スペースの近くに収納することで、料理の手際が良くなります。また、使用頻度の高いアイテムを手の届きやすい場所に配置することで、料理の作業がスムーズになります。使用頻度の高い家電のサイズや日常的に使う皿の量に合わせて造作収納を設ければ、キッチンの空間を最大限に活かし、必要なアイテムを効率的に収納できます。
キッチンでは、引き出し式の収納スペースが便利に活用できます。奥行きのある引き出しには、仕切りを設けて調理器具などを整理すると取り出しやすくなります。
(4)寝室
寝室には、衣類や寝具を収納するスペースが必要です。使用する寝具はシーズンごとに変わるので、十分なスペースを確保しておきましょう。
寝室はリラックスするための場所でもあるため、無駄なものを置かずにスッキリとした空間をつくることも重要です。ベッドの下に引き出しを設ける、壁面を有効活用するなどの工夫により、スペースを最大限に活用するとよいでしょう。
ファミリークローゼットを設ける場合も、寝室にクローゼットを設置しておくことをおすすめします。ファミリークローゼットに収納しきれない衣類や、オフシーズンの衣類を収納するのに役立ちます。
(5)子ども部屋
子ども部屋には、おもちゃや学用品などを収納するスペースが必要です。子どもが自分で片付けることができるように、低い位置に引き出しや棚を設置しましょう。また、子供の成長に合わせて収納スペースを調整することも大切です。
子どもの身長に合わせた低い棚や引き出しを設置することで、子供が自分で物を取り出しやすく、片付けやすい環境を整えることができます。また、カラフルな収納ボックスやバスケットを使うなど、子どもが片付けを楽しめるような工夫をするのもおすすめです。
寝室と同様に、ファミリークローゼットを設ける場合も、子供部屋にクローゼットを設置しておくことをおすすめします。
(6)洗面所・脱衣所
洗面所や脱衣所は、身だしなみを整える場所なので、効率的な収納が求められます。洗顔料、歯ブラシ、歯磨き粉、化粧品、ヘアケアアイテム、洗濯用品などを整理整頓するために、洗面台の下や壁面を有効活用しましょう。
使い勝手の良い収納アイテムを設置すれば、洗面所や脱衣所の使いやすさが向上します。洗面所では、毎日使う洗顔料、化粧品、ヘアアアイテムなどをすぐに取り出せるように配置することで、朝の身支度の時間を短縮できます。
また、脱衣所では洗濯用品を使いやすく収納することで、洗濯作業をスムーズに行うことができます。清潔感のある収納方法を心がけることで、洗面所や脱衣所を快適に保てるでしょう。
(7)バスルーム
バスルームの収納スペースは、水回りのアイテムを整理するために欠かせません。タオルや洗剤、シャンプーなどのアイテムは、浴室内に設置されたシャワーラックや棚に収納することで、使い勝手が良くなります。美しさと実用性を両立させるために、バスルームの収納アイテムを選ぶ際には、耐水性や清潔さを考慮することも大切です。
(8)トイレ
トイレは比較的狭いスペースですが、トイレットペーパーやトイレ用品、掃除道具などを収納するスペースを確保しましょう。壁面収納や棚などを活用することで、スペースを有効活用することができます。手の届くところにトイレットペーパーやサニタリー用品を収納できるスペースを用意すると便利です。